2012年12月5日水曜日

ロケットストーブワークショップ

ロケットストーブは、薪をストーブの中で完全に燃焼させることで、薪の消費量を減らし、二酸化炭素を減らすことができます。
もちろん熱の有効利用もできます。

福島の原発でつくりだした電気は、福島の人たちが使っていたわけではありませんでした。
東京に暮らす私たちは、電気に頼った生活を続けていてよいのか?
そんなことを考え直すきっかけ、あるいは実験、にしようと、現在は長野に暮らしている小池雅久さんに講師になっていただき、ロケットストーブをつくります。


2012年12月15日(土)10:00-12:00
場所:野の暮らし 畑の家 (国立市谷保5069)
参加費:1,000円(日本ミツバチの蜂蜜ドリンクつき)
講師:小池雅久さん RIKI_TRIBAL Sustainable Art Works代表
   facebook https://www.facebook.com/masahisa.koike
対象:小学校4年〜中学生 (親子の参加も可能です。ご相談ください。)
 ※駐車場はありません。自転車は、『みんな畑』の方にとめることができます。事前に
  ご連絡ください。
参加希望の方は、vinerose0603@gmail.com までご連絡ください。

午後からは、大人向けのワークショップも開催されます。
  ※ワークショップ参加受講料:¥2,000(おやき と お茶付き)
午前中からの全日参加も可能です。




居場所としてひらいている『畑の家』。
夏には、『こどもたちによるこどもカフェ』をやぼろじのガーデンパーティの際に開催しました 。

その時、こどもたちが押入れを一つつぶして部屋を広く使おうと決めたので、押入をつぶしたのでありますよ。
あたりまえだけど、すかすか。
もともと古い家ですきま風ですーすーするのに、勢いで押入をつぶしたものの、これからの寒さは尋常ではないでしょう、ということで、小池雅久さんに「ロケットストーブをつくって欲しい!」とお願いしました。

電気に依存した生活の見直しをするためにも、周りが畑と林という環境を活かそうと思います。








2012年11月28日水曜日

やぼろじガーデンパーティ 開催します

やぼろじのガーデンパーティが開催されます。
野の暮らしは、ふるまい餅つきをおこないます。
谷保の有機もち米でつくお餅の美味しさを味わってください。
また、数年取組んできた『農業・農地を活かしたまちづくり』を考えるトークセッションも企画しました。
ぜひご参加ください。

やぼろじ ガーデンパーティー vol.6

やぼろじで出会う"食"と"農"
"食"と"農"をテーマに開催する、第6回やぼろじガーデンパーティー。
おいしい野菜やごはん、楽しいワークショップなどに触れながら、
国立の"農"を活かしたまちづくりや
農地の活かし方について、少し考えてみませんか?
どなたも入場無料ですので、ぜひ遊びにいらしてください。
日時:2012年12月16日(日)10:00〜16:00(雨天決行)
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vol6_back.jpg

出店&ワークショップ&ライブ
【ごはん】
パンとお菓子ミモザ [パンとお菓子]
甲州街道市 [旬の野菜直売](国立市、北杜市/山梨県)
circle-coffee [コーヒーとベーグル]
すみや [お弁当と飲み物]
たいやきやゆい [たいやき]
タウンキッチン [豚汁]
フルタヨウコ [ジャムと飲み物]
歩成 [ほうとう]
やまもりカフェ [おでんとBBQ]
WAKUWORKS [石窯ピザ]
【くらしのどうぐ】
musubi [器・布・かご]
小池正浩 [陶器]
西本良太 [木工]
【ワークショップとライブ】
core garden[クリスマスリース作り]
みかみ木工 [子ども木工教室]
やぼろじ音楽隊
うた&ギター:山根かずき/ギター:坂野いぶき
ベース:福成 優/ピアニカ:大和田ようこ
【特別開催】
野の暮らし [ふるまい餅つき]

トークイベント Yabology TALK SESSION
会場:和室 | 参加費:無料| 定員:40名(当日先着順) | 事前申し込み不要
第1部:11:00~12:00
テーマ:国立市の農業・農地・里山環境を活かしたまちづくり
話し手:佐藤一夫市長(国立市)
聞き手:饗庭伸(首都大学東京准教授)
※当日は選挙のため、やむを得ない理由で中止となる場合があります。
第2部:14:00ー15:00
テーマ:農地を活かしたまちづくり
話し手:佐藤英明(国立の農家)
    小野淳(国立ファーム)
    フルタヨウコ(編集者・料理家)
聞き手:丸山晶崇(グラフィックデザイナー・Yabologyメンバー)

Planning & Management: Yabology
Graphic Design: Maruyama Masataka
Copy Writing: Tamura Madoka
Live Produce: Fujita Rinko
お問合わせ先 : Yabology 事務局
e-mail : mail@yabology.com
www.yabology.com
www.facebook.com/Yabology
※お車でお越しの方は、近隣コインパーキングをご利用ください

ヨガの日

今日は2週間に1度の、やぼろじ朝ヨガの日。

頭の中にある悩みや考えをこの時間だけは手放しましょう、手放すのは難しいけれど、自分の頭の中にあるものと距離をおきましょう。

メイ先生が優しく語りかけるその声にも和らいでいく。

呼吸を感じる1時間。

2012年11月27日火曜日

空をみあげた

おじいちゃんが死んだ時のこと覚えてる?

突然の問いに次男が驚いていた。


覚えてない。

えッ?覚えてないの?

うん。

そうかあ、覚えてないかあ。

でも、おじいちゃんは空にいったんだなあ、って空を見上げてたことは覚えてる。


父は長崎、私たちは東京で暮らしていた。
夏になると長崎に帰り、海に遊びにでかけた。
こどもたちは私の母を知らず、父はそんな孫たちを可愛がってくれていた。
父が入院しても、ずっとそばにいられるわけではなかった。
ある夜、次男が突然激しく泣き出した。
わけがわからなかった。
しばらく泣き叫んだ後、ようやく落ち着き、寝入った直後だった。
兄から、父が亡くなった、と電話があった。
翌日長崎へ帰った。
父が荼毘に付されているとき、私はこどもたちと外にいた。
あのとき、たちのぼる煙をみていたっけ。
その時次男は5歳。



それからしばらく、次男は深夜に泣いておきた。

おじいちゃんはどこにいったの?
おかあさんはしぬの?
ボクはしぬの?
ボクはどこにいくの?

そんな問いを繰り返した。
どれくらい続いたか。
寝ぼけ眼の私は、抱きしめながら、お空にいったんだよ、とか、心の中にいるんだよ、とか言っていたに違いない。
一ヵ月も経った頃だろうか。
何かを納得したのか、もう夜中に起きることはなくなった。

この頃、突然父や母を思い出す。
お空にいったんだよ。
お空から見守ってくれているんだよ。
そんなことを言っていたかつての私。
今は、畑の草むらの影、林のざわめき、ふく風の中に父や母を感じる。
うーーーんと遠くの空の上ではなくて、私の直ぐそばにいる感じ。

年齢を重ねてきたからかな。

そういえば。
次男が小学校に入学した年の母の日にこんなカードをくれた。

いつまでいきているかわからないけど、げんきでがんばってね。

あれからもう20年近く。
まだ元気に頑張っている(つもり)。







2012年11月24日土曜日

土地がなつく

すがいちゃんに土地がなついてるんだよ〜。


そう言ってくれたのは、畑の開墾からのことをよく知っている友人。

誰も使わなくなってたところを見つけて、開墾してさあ。
やぼろじだって草刈りから始めてさあ。
畑するだけでも大変なのに、路地の掃除もずっと続けてるしさあ。
相続で林が無くなるかもって、市役所のなか駆け回ってさあ、自分の土地でもないのに。
そうやってすがいちゃんがしてること、土地はちゃんと見てて、なついてるんだよ。

やぼろじが魅力的なのは、やぼろじの敷地だけではなく、畑や公園の樹木や、屋敷林や、そういった地域の魅力に支えられているから、ということを言ってくれたのだった。

土地がなつく。
嬉しい表現だった。
なついてくれる土地に恥ずかしくない自分でいたいな。

2012年11月19日月曜日

お土産

11月16日のみんな畑の作業は、残っている青菜類の種蒔き、玉ねぎ苗の植え替え、ヤーコンの収穫、そして間引き。

隣の公園の樹木の高さがあるので、日射しも午前中でなくなってしまう。
日射しがあるとポカポカと暖かいのに。
もう冬の気配。
霜が降りる前にやることがあるけれど、夏の作業にくらべたらのんびりしたもの。


 これはヤーコン。
シャキシャキした歯触り。
きんぴらにする人が多い(私も)そうだけど、明峯さんによると、生でサラダにしても美味しいそう。
明峯さんにいただいた苗を桃の木の下に植えただけなのに、たくさんなってくれた。










みんな畑の作業のあと、杉並にある『くらすことカフェ』にお邪魔することになっていたので、藤田ゆみさんへのお土産を畑のものでつくってみた。

山東菜、小松菜、ターサイ、大根、ヤーコン。
菊とフジバカマは彩りに。

食べることのすぐ傍らに畑があるっていいよなあ、と自画自賛。


時をためる

御代田行きの前日。
20数年つきあっている友人たちと、神代団地にある『手紙舎』と、武蔵境駅前の『武蔵野プレイス』へでかけた。
午前中はみんな畑の作業だったので、午後からいそいそおでかけ。

2-3ヵ月に一度会っている。
「行きたいとこがあるのー」とメールがきて『手紙舎』へ行くことになり、「それなら武蔵野プレイスにも行こうよー、面白いとこなんだよ」と別の友人からのメールがあり、決まったのだった。
図書館のようなカフェを見に行こう、そう思っていた矢先に『手紙舎』、そして『武蔵野プレイス』は、御代田で『通い稲作塾』を開いている森田秀之さんのされた仕事。
友人たちにはまだ話していなかったのに、それぞれが誘ってくれるところがなんてタイムリー。
なんとまあ。
これって、長年の付き合いのなせる技?

そんな友人たちと楽しい時間を過ごした。

翌日。
御代田での作業の合間に、この話しをした。
森田さんの笑顔、見せたかったなあ。

2012年11月18日日曜日

気づきの旅 4 長野県御代田町へ

 遠野で知り合った森田秀之さんの『通い稲作塾』の脱穀作業に参加した。
11月10日のこと。
御代田の駅から車で数分の川沿いのところに田んぼがあった。

川向こうは切り立った崖、後ろは山があり、まるで秘密の場所のように囲われたところだった。

『通い稲作塾』は、季節ごとの行事に参加すればする程収穫したお米の値段が安くなる、という仕組みになっているそうだ。

地元の農家さんも一緒に脱穀作業をし、土鍋で炊いた新米のお昼ごはん、というコース。

私は、みんな畑からお土産として、椎茸と日本ミツバチの蜂蜜を持っていった。

脱穀作業のあれこれをしていたら、農家さんに仕事がきれいとほめられた。


ぐふふ。
嬉しい。


地元の方の中に、しょうがいのある方がいらした。

何とはなしに、その方のお母さんと話しをした。


御代田を離れ、東京で一人暮らしをされているとのこと。
東京の方が暮らしやすいから、ということだった。


国立には、『しょうがいしゃがあたりまえに暮らすまち宣言』というのがある。
しょうがい当事者の方たちが長年運動してかちとった制度もある。
そんな話しをした。
私の息子もしょうがいしゃ。
どう自立していくかは課題でもある。


間に合わないからね、って言ってあるの。
もし、東京で倒れても自分たちは間に合わないかもしれない。
離れて暮らすということはそういうこと。

親子で覚悟を決めているのだなあ。
きっと、揺れながら、それでも、手放す。
自分のもとから旅立たせる強さ。

初めて会ったのに。
脱穀しにいったのに。


会えて良かった。


あとは「限界集落じゃなくて宴会集落だあ」という人たちと、美味しいお酒を飲ませてもらった。

今度は12月始め。
また会える。

気づきの旅 3 山梨県北杜へ

11月8日、やま森カフェが取引をしている北杜市の農家さんを訪ねた。

畑作業をし、収穫したものでお昼ご飯をつくる、というスケジュールだった。

訪ねた農家さんは、大企業を辞め、新規就農して5年目の方。
女性で、一人で9反ほどの面積で農業をされていた。 ※1反=991.74平方m

畑で一緒に作業しながら、おてんとさまの話しになった。

畑にいると、自分の上には空しかなくて、いつもいつもおてんとさまが見てくれているんだなあ、という感覚と、いつもいつも見られているんだなあ、という感覚があるんですよねえ。

なんとなくわかります。
農業しようと決めたとき、実は得度したんですよ。

そうかあ。
それもなんとなくだけどわかります。

結局、自分の生き方のことなんだよね。

小松菜の畑に生えたシロザを取りながらの会話だった。

家に戻ると玄関のよく見えるところに、家族の連絡先が書いてあった。
聞くと。

一人だから、何かあった時に直ぐに連絡できるように貼ってあるの。

少しにこやかに普通の顔で答えがかえってきた。

本気なんだなあ。
その表情には少しも気負うところはなかった。


流行り

畑の家で今流行っているもの。
パズル。



15×15のマスに、数字が書いてあり、その数字と同じ数のマスを線で囲っていくもの。
Sさん自作のパズル。
結構難しいのだ。
だから解くのに集中してしまう。
すると作者のSさんは 退屈〜! と、うなる。

考えた方が良いのか、直感なのか。
解き方に性格がでるのですよ、これが。

気づきの旅 2 遠野へ

10月24日夕方、遠野へ。
目的の場所、クイーンズメドウ・カントリーハウスへ到着。
西村佳哲さんが、森田秀之さん、津田直さん、という方たちにも声をかけてくださってご一緒する。

遠野は南部曲り家と呼ばれる、母屋と馬屋が一体となったL字型の住宅で有名なところ。
馬と一緒に生活をする文化をもっている地域。
今では、馬も激減し、南部曲り家も姿を消しているらしい。
クイーンズメドウは、現代版の馬付き住宅を提案するため、建物だけではなく、山や畑、田んぼ、貯水池、水路など、時間をかけ、つくり続けている。






 田瀬さんに、広い敷地を案内していただいた。

田瀬さんたちが長い時間をかけてつくりだしてきたもの。
でもかつてはそこに生活があったことが見える。
こんな山の中。
そこに田んぼがあったりするのだ。
大きな石をどかし、その石を石垣に利用し、
動かせないほどの石は島のように田んぼにあり。
どのくらい前の人たちの仕事なのかわからないが、棚田がつくられていた。
そこは今、田瀬さんたちが稲を育てている。

 遠野へ発つ数日前に、町田市小野路の荒れた谷戸田を再生した農家の方の話しを聞いていた。

谷戸から始まるのです。
そう話されていた。
水が湧くところから田んぼをつくるのだと。
農家は、外から材を持ち込まず、そこにあるものを利用して何代も自然と折り合いをつけながら守ってきたのだ、と。
その方は、農家が伝えてきた手法が途絶えるかも知れないから、自分たちが今頑張るんだ、とも話されていた。

遠く離れた遠野で、その話しをかみしめていた。



田瀬理夫さん、西村佳哲さん、森田秀之さん、津田直さん、そしてやぼろじから和久さんが、それぞれその仕事をプレゼンした。

才能にあふれ、そしてそうとうに個性的な人びととご一緒している幸せを感じずにはいられなかった。




馬たちは、穏やかで、あたたかで、香しかった。
クイーンズメドウの馬たちももちろん素晴しかったが、最後に案内していただいた市営の放牧場で出会った馬たちも素敵だった。
最初は警戒したものの、大丈夫と感じると心をゆるし、そばに近寄ってきてくれた。
ゆっくりなでていると何故か涙が。
不思議なことに泣いているのは私だけではなかった。


東京へ帰る。
自分がしたいことは何か。
わかっているつもりだった。
迷いとは違う。
でも更に考えている。






2012年11月14日水曜日

気づきの旅 1 陸前高田へ

気づけばもう三週間が経ってしまったのか。
自分のなかで、どう文章にしてよいのか整理がつかないまま。
ぼんやりとしていたものが、ようやく見えてきた。

先月10月23日の夕方、やま森カフェでの仕事を早あがりして、陸前高田へと向かった。
本来の目的は、『農業・農地を活かしたまちづくり事業』の参考にするべく、
岩手県遠野市にある「クイーンズメドウ・カントリーハウス」を訪ね、
田瀬理夫さんにお会いし、その仕事を見せていただくことだった。
wakuworksの和久さんが、5月に西村佳哲さんと田瀬理夫さんに案内いただいて訪ねた後、
その素晴しさを聞いて、行ってみたかった。
百聞は一見に如かず。

遠野まで行くのなら、陸前高田まで足をのばし、
そこで活動している「なつかしい未来創造株式会社」の中野さんに会いに行こう、ということになった。

陸前高田。
行ったことの無いその場所は、それでも私にとって特別の場所だった。
20数年来の友人の故郷。
深夜に一関に到着し、翌日陸前高田へと向かった。

一関から陸前高田に向かう途中は、何事も無かったかのように平穏な農村風景。
それが、山を下り、視界が開けてくると…。

どこにも海が見えないところでさえ、津波の被害の痕が残っている。
もう1年8ヵ月もの日々が過ぎているというのに。

市役所だったところはまだ取り壊されておらず、たくさんの花束が手向けられていた。
祥月命日に訪れる人もいるとのこと。
捜索終了、の文字。
美しい花々。

がれきがきれいに処理されていた。
コンクリート、鉄くず、木材。
本当にきれいに分別されていたのだ。
そして、布。
たくさんの布が積み上げられているのをみて、涙がこぼれてきた。
こんなふうに分別していった人たちの心持ちを考えると。
どれほどの悲しさだっただろうか。
どれほどの虚しさだっただろうか。
希望は見えているのだろうか。

渦巻く思いだけがあった。
そうしてあちこちを見て回った。
最後は、女の人たちが運営している「りくカフェ」。
何を飲んでも300円。
テーブルの上には全国から送られたお菓子が並んでいた。
さほど広くはない店内だけれど、それでも人が集まり、話しをすることができる。
がれきを見ないでも済む時間。
誰かと一緒に楽しく話せる時間。
そこに行けばあの人に会える、ということ。


中野さんは、お母さんたちが集って働ける食堂をつくりたい、と話されていた。

苦しさを乗り越えることは難しい。
でも、隣に寄り添う人がいることを感じられるのなら。
せめて明日まで。
生きていてもいいと思えるかも知れない。
崩れ落ちそうになる自分のつっかえ棒になるのかもしれない。







2012年10月17日水曜日

日本蜜蜂 その後の後 蜜蠟づくり

コミュニティガーデンみんな畑に設置していた日本蜜蜂の巣箱が撤去されたことは以前ブログに書きました。

その後。

なんと巣箱を設置していたTさんに、蜜と巣を分けていただいたのです。
蜜は黒みを帯びています。


たくさんの植物の蜜で構成されているのでしょう。
濃厚な味がします。
朝に飲むように、との注意をいただきました。
みんな畑のメンバーにも少しではありますがお裾分け。
売っている蜜とは明らかに違う美味しさ。
日本蜜蜂の蜜。
本当に幸せな味です。

さて。
巣の方ですが。
蜜ろうを取り出すことにしました。
取り出すと言っても、巣の塊に水を足して煮て漉して、の作業の繰り返しなのですが。

畑の家の活動日にいよいよ作業です。


巣を鍋に入れます。
ハニカム構造が見えますね。
蜂の子が結構たくさんいて。
信州なら食べるのか?!など思っても私たちはどうしようもなくて、ごめんなさい。
水を三分の一程入れて煮始めます。

程なく巣が融け始めます。
この写真でも見えますが、蜂の子や、糞なのでしょうか、黒いものが浮いてきて、グロテスクな様相。

ぎゃー。
なんだよこれー。
と、約一名騒いでいました。
遠巻きにね。

漉したらこんな感じ。

作業中、ずっと甘ーい香りが漂っていて。

最初は楽しんでいたけれど、ちょっと気持ち悪くなる程の甘い香り。
ミツバチの生産物だからねー。



固まった蜜ろう。
鍋にへばりついた蠟もこそげ落として。

もったいない婆さんになってるよ、と言われてしまったけれど、蜜蜂の上前をはねようとしているんだからしょうがない。
しかも、世間に出回っているものは西洋蜜蜂のものが大半なので、日本蜜蜂の蜜や蜜蠟はものすごく貴重なのでありますよ。
もったいない婆さんにもなるのです。

ホホバオイルなどをいれて蜜蠟クリームも良いし、蠟燭をつくっても良いし。
何をつくるか。

蜜蜂さん。
ほんとうにありがとう。

2012年10月12日金曜日

誕生

友人の娘さんが男の子を産んだ。
助産院で出産し、昨日自宅へ帰ってきた、というので、
みんな畑の元気野菜を食べてもらおうと出かけていった。
なんのことはない。
赤ちゃんの顔が見たかったのだー。

娘さんのSさんとは、Sさんのお母さんより先に出会った。
選挙での出会いだった。
雨が降っていた。
まだ若くて(今も若いけど!)初々しい声でアナウンスをしていた。
気持ちの熱い人。

その後、お母さんと知り合った。

それから何年も過ぎ、いろんなことがそれぞれに起こり、そしてあの初々しかったSさんがお母さんになった。


顔を見にいったのに、私がお風呂にいれることになった。

別にせっけんつけなくていいよね。
毎日お風呂いれてるんだもんね。
はいはい、そうだよね、びっくりするよね。
気持ちいいよね、ねー、はい、あごの下洗いますよー。

小さな小さな身体。
手を、足をばたつかせ、身体をよじり、懸命に自分の気持ちを伝えようとしてくれる。
泣き声もことばのように伝わってくる。


ありがとう。
おめでとう。


今日のみんな畑

野の暮らしが運営している「みんな畑」は、個人の区画をつくっていません。
市民農園や体験農園のように個人区画制にして、指導はするけど自己責任で、ということに私自身が違和感があったからです。

もちろん、市民農園や体験農園を批判したり否定するつもりは毛頭ありません。
いろんな形があった方が選択の幅が広がるし、その人その人の事情や都合で決めれば良いことだから。

私は、全体を参加者で一緒に作業し、一緒にお裾分けし、ということに意味を見いだしたから、コミュニティガーデンとして恊働の畑にしています。

さて。

ジャングル化していたトマトを整理した後、種蒔きに精を出しています。
大根、キャベツ、ブロッコリー、白菜、小松菜、ホウレン草、山東菜、ターサイ、水菜等々。

写真は小松菜。
芽を出してくれると本当に嬉しい。
これを少しずつ間引きながら育てていきます。
今日も大根の間引き菜をみんなで持ち帰り。
塩揉みにしても、味噌汁に浮かべても。
美味しさをいただきます。

ブロッコリーには青虫ちゃんがつくけど、薬は使わず、手で(手袋してますけど)取って、さよなら、してます。

野良仕事が気持ちのよい季節になりました。
霜が降りる前に、まだまだあれやこれやの作業が待っています。

美味しく育った野菜は参加者へのお裾分けや、やま森カフェのごはんに使われます。



誰でも参加できます。
金曜日の午前中を、コミュニティワークの時間にしています。

参加されたい方はこちらにご連絡ください。
野の暮らし vinerose0603@gmail.com

2012年10月11日木曜日

日本ミツバチ その後

9月22日の土曜日。
畑で作業をしていたら、久しぶりにミツバチの箱を置いているTさんが現れた。
蜜を取るとのこと。

やったー、ラッキー 、てな感じで作業を手伝った。

時期が遅かったのか、板が抜き取れない程に成長していた。
下の方にせり出しているのも蜂の巣。
















日本ミツバチに刺されたことはない。
でも一応顔は覆って。

なかなか抜けない板をなんとか取ろうと四苦八苦。
このとき既に巣箱から下に蜜が漏れ始めていた。


そうこうしているうちに何だか聞き慣れない羽音が聞こえてきた。

なに?

辺りを見回す。
確かに聞こえる。

あ!!
スズメバチが2匹!!

ものすごい数の日本ミツバチを恐ろしいとは思わないのに、たった2匹のスズメバチに恐怖を感じた。
じっとみていると。
なんと、日本ミツバチをさらっていってしまった。

そして。


蜜をいただいた。
濃厚なとても美味しい蜜だった。
蜜蝋も。

幸せな気分。

だった。




それから数日後。

巣箱の周りに、まるでストーカーのようにスズメバチが張り付いていた。

そして日本ミツバチの気配が全く無くなってしまったのだった。

そのうち、巣箱の中からもスズメバチが出てくるようになったのを見た。

そうして巣箱を撤去することにした。

なんだか複雑な気持ちでいる。


蜜を取るために巣箱は置かれた。
でも蜜を取ったがために日本ミツバチは全滅した。
スズメバチだって自然界に生きているもの。
弱肉強食、といってしまえばそうなのだけれど。

良いこととと悪いことが 背中あわせに存在している。

畑の中で学んでいる。






2012年9月21日金曜日

『隣る人』国立上映会します!

『隣る人』
児童養護施設の日常を8年間撮り続け、ドキュメンタリー映画となった。

この映画を是非見て欲しくて、国立で上映会を実施することにした。

会場の関係で来年になるのだけれど。


2013年1月19日(日)
くにたち福祉会館大ホール
15:30 /19:00 2回上映
前売り1000円(高校生以上)
当日 1200円
連絡先:隣る人@くにたち
    tonaruhito_kunitachi@yahoo.co.jp

※『隣る人@くにたち』でfacebook作成予定です。
ブログにも順次情報を書きますが、facebookも見てくださいね。

一緒に見に行った2人で会を立ち上げました。
多摩に見に行った時、仕事の関係で最後まで見ることができなかったから。
だから、という訳ではないけれど。

こどもたちの隣に居続ける、そのことの大切さを実感しているのです。

忘れられた?

ああもう、すっかり。
ブログを書いてなくて。

忘れられたに違いない、なんて。

またまた書きます。
ちょっとおぼつかないけど。

2012年8月31日金曜日

コミュニティガーデンみんな畑

金曜日は、みんな畑のコミュニティワークの日。

雨も降らず、暑い日が続くので、人間も夏バテだけれど、野菜たちも必死。
日射しをなるべく避けようとしたりしている。

花オクラ。
ハイビスカスみたい。















つるありインゲンの花。
高温が続いているのに実をたくさん実らせてくれる。
ありがたい。

小さな可愛い花。










つるありインゲンの傍に植えた覚えのないトマトが。
もちろん出てるのは前から知ってたけど、いつの間にか実がたくさんなっていた。
実の形が涙型だったから、思わず支柱をしっかり立てて結んで…。
現金なヤツです。
すみません。

トマトは調理用、黄色、赤大中小とあり、収穫するのも大変。


こんなのにも出会っちゃう。
虫にも美味しいらしい。

そして今日の収穫。
参加者それぞれが自宅用を取り分け、残りはやぼろじのガーデンパーティでの夏野菜てんこ盛りカレーの材料に。

ということで、今日はおしまい!


2012年8月29日水曜日

隣る人

24日の金曜日。
夫とこどもたちがキャンプに行ったから一緒に飲もう、と誘われた。

もちろんお誘いには乗りますよ。

あれやこれや話しているうちに、翌日多摩市で上映される『隣る人』の話題になった。
気になってはいたけれど、東中野のポレポレで上映されている時には見に行けなかった。

国立でみれないかなあ。
そうだねー。
じゃあ上映会するか。

話しは早い。

それならやっぱり見なくちゃ。
二人とも明日は午後一で仕事だけれど多摩まで見に行こう、となった。

隣る人。
監督が児童養護施設の日常を撮影すると決めたとき、その対象になる人は、仕事を続けて行く人だと思ったそうだ。
淡々と続く日常をこどもと一緒に過ごして行く人。
こどもの隣に居続ける人。
何らかの事情があって親と一緒に暮らすことができないこどもたちが、血のつながりの無い人たちと一緒に暮らして行く。
繰り返される暮らしの中で、こどもたちは安心し、安定してく。
たとえ辛いことがあっても、抱きしめてくれる人がいてくれる。

午後からの仕事のために最後まで見ることができなかった。
でも二人で、やっぱり上映会しようね、と決めた。






2012年8月28日火曜日

植物で染め物しよう

9月2日のガーデンパーティの時にみんな畑で「草木染め」をします。
草木染めといっても、畑の周りにある植物を集めて染めてみよう!というもの。

手ぬぐいを染めてみます。
絞り染めにするか。
描いて染めるか。

生活の周りにある植物を使って染色してしまう勝又昌代さんが一緒に染めてくださいます。


ワークショップは、
10:30からと13:00からの2回。
費用は、材料費込みで1500円です。
申込不要。

当日、都合の良い時間にお越し下さい。

自分で染めたmy手ぬぐいができあがります。

こどもたちによるこどもカフェ 

3月の説明会から半年近く。
何をつくるか、部屋をどんな風に変えるか、いろいろ考え、そして実際につくり。


古ーい平屋の畑の家が、少し変わりました。
半間の押し入れが無くなり、こどもたちがつくった家具が置かれ。
そしてこどもたちがつくる料理でお客様をお迎えします。
こどもたちはどんなふうにお客様を迎え入れるのでしょうか。

こどもたちの頑張りを見に来てください。
9月2日 野の暮らしの「畑の家」が会場です。
   ※谷保駅北口の駅ロータリーにあるセブンイレブンの脇の線路沿いの道を府中方向
    へ。最初の踏切を渡り、突き当たりを左。そのまま道なりに行き、二つ目の路地
    を右に。平屋の二軒長屋と新しい家の間の道です。その路地を20m程行くとみん
    な畑が左に見えます。谷保駅北口から徒歩7分程です。


やぼろじ ガーデンパーティ vol.5


まったく!!!
遅くなってしまいましたが。
やぼろじのガーデンパーティが9月2日(日)に開催されます。
入場は無料。
こどもをテーマに、やぼろじとみんな畑、畑の家を会場にさまざまな企画あり、です。

野の暮らしは、みんな畑の野菜を使ってカレー屋さんをやぼろじの工房前に出店。
また、みんな畑では、畑や家の周りにある植物を使って染め物をします。
そして畑の家では、こどもたちによるこどもカフェ開催。
半年間積み重ねてきたワークショップの成果が見られる日。

みなさん、ぜひお越し下さい。
詳しくはそれぞれ別項をご覧ください。

2012年8月10日金曜日

みんな畑

暑い日が続きますね。
今朝はそれでも少しは過ごしやすかった。
と思ったが、畑はやっぱり暑かった〜!!!

さて今日は、みんな畑のコミュニティワークの日。

つるむらさき、トマト数種、茄子、胡瓜、ズッキーニ、唐黍などなど。

実がなったために重くなって傾いだ支柱を強化したり、草刈りしたり、やることはたくさん。

でもーー!!
暑いーーーー!!
暑いって言いたくないけど暑いーーーーーー!!!!!

ということで、休憩をとりながらの2時間弱。

お裾分けしてまた来週。



来訪しゃ

昨日の夕方。みんな畑にあらわれた蜻蛉。


今朝。お隣の猫さんが。


そして今日のみんな畑で。




みんな気持ち良さそうに生きてるね。