昨日、やまもりカフェで「よみがえりのレシピ」を観た。
鶴岡の在来種を守ってきた人たちと、「アル・ケッチャーノ」の奥田シェフとの出会いの話。
最後の方で涙がこぼれてしかたがなかった。
在来種の種を守ってきたお百姓さんたちは、その種を守るために、毎年毎年種を蒔き育て種子をとるのだ。
種って保管しておけばいいもんじゃない。
在来種を守ってきた方のことを考えるだけで気が遠くなるし、無条件に尊敬してしまう。
それを誰に言われるでもなく、残そうと自分で決めて、誠実に、実に誠実に育て種子を残してこられたのだ。
そのことに涙がこぼれた。
なんという意志。
誰かに評価されるとか、お金になるとか 、そんなこととは関係なく、残したい、という意志が何十年も続けさせてきたのだ。
そして、奥田さんというシェフと出会い、本人たちが味わったことのないその野菜の味の可能性をみることができた。
奥田さんはとても謙虚で、種子を残してきた人たちへの敬意をはらう。
お百姓さんたちは、嬉しそうに、心から嬉しそうに笑う。
自分で決めたことを誠実になしていく。
哲学は、哲学書のなかだけにあるんじゃないな。
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