2012年5月31日木曜日

旅立ち前

やぼろじのおたまじゃくしたちも
ようやく蛙になり始めましたよ。

1㎝にも満たないような小さな小さなヒキガエル。

この池からこどもたちが連れていったおたまじゃくし
たちも、もう旅立ちましたかねえ。

こちらはもうすぐ。

雨を待っているのかなあ。













そしてこちらアマガエル。

くにたちどろまみれの準備で国立BBQファームに行ったとき、カゴにしがみついていた。

明日から6月。

蛙の季節でんなあ。

2012年5月29日火曜日

一年



去年の5月29日に「やぼろじ」はオープンした。
谷保の家再生プロジェクトとして、様々なひとの力によって始まったプロジェクトは「やぼろじ」という場になった。
最初から関わっていた私たちはそのとき、「畑と茶の間のある暮らし ののカフェ」を開こうとした。
それから……。
いろんなことがあって、昨年の夏カフェを閉めた。
やぼろじに行けなくなった。畑から先、どうしても行けなくなってしまっていた。

畑と茶の間のある暮らし。
それが提案だった。
自分の生活の近くに自らの手で耕作する畑があり、自らのいのちをうみだすことを実感できる場がある。
そして、ひとが集まる茶の間がある。
誰にも開かれている場所。
こころ穏やかに安心していられる場所。

そんな場をつくりたかった。
でも、閉めることを決断した。

やまもりの大久保さんたちは、新しくやぼろじにカフェを開くために辛抱強く待っていてくれた。
きっとたくさんのことを言いたかったに違いない。
でも多くを語らず待っていてくれた。

 私は、やぼろじに行けるようになっていった。

今年。
ようやく2月25日に「やま森カフェ」が仮オープンした。
4月のグランドオープンは、新しい「やぼろじ」の出発のような気がした。

お連れあいを介護されている方のためにお弁当をつくり。
近所のこどもたちが池におたまじゃくしをすくいにきて。
子連れの親御さんたちが遊ばせていて。
たくさんのひとがやぼろじにやってくる。

昨日、やま森カフェにこどもたちがいて、お母さんたちが笑顔で。
お隣のお客さんたちと何気ない会話をし、みんながこどもたちをふんわりと見つめていた。


望んでいたことはこういうことだった、と実感したのだった。



様々な感情を味わった一年。
それがもう苦しいことではなくなっている。




待つ





ようやく用水が通水した。
谷保の水路に水が流れ、音も涼やか。
カエルの伴奏付き。

田んぼに徐々に水がはられ、田植え用の稲も順調に育ち、6月初旬から始まる田植えを待っている。
その前に。
6月3日(日)は『たんぼで遊べ!くにたちどろまみれ2012』〜!




2012年5月24日木曜日

ガーデンワーク

毎週月曜日のガーデンワーク。
デイヴィッドさんはイギリスへ帰国した。









花が咲き始めた〜♩

おもいで…

それって、母の日のプレゼントなんじゃないですか?
えッ? でも私がお金だすから買ってほしいと頼んだんだけど…。
でも請求されてないんでしょ?
まあ、そうだけど…。払うつもりだし、そう約束したし。
渡されたの母の日だったんでしょう、きっとそうですよ。
………そうなのかなあ。

そんな会話を、息子を知っているRさんと話した後、記憶がよみがえってきた。

息子が小学校に入学した年。
学童から帰ってきて、母の日のプレゼントを渡された。
すっごくへたくそな刺繍がしてある布巾だった。
へたくそで何がなんだかわからないくらいだったけれど、ひどく嬉しかった。
そして、カードが添えられていた。

いつまで生きているかわからないけど、元気で頑張ってください。

まったくなあ。見た時は笑っちゃったなあ。

母の日かあ、と考えていたら。
また記憶が。

こどもたちと帰省のために飛行機に乗っていたとき。
三歳の息子が、窓の外を眺めながら言った。

おかあさん、おばあちゃんおそらのうえにいないねえ。

長男が生後10ヶ月のときに私の母は亡くなった。
次男は会ったことがない。

おばあちゃんはどこにいるの?
と問われ、私は、おそらのうえからみていてくれるんだよ、と答えていたのだ。
そう。確かに雲のうえのどこにも母はいなかった。

母と母。
いつまで生きるのかわからないけれど、まだ元気に頑張っていこうと思う。

2012年5月22日火曜日

すいかずら

いただいたすいかずら。

白と黄色の花が咲いています。

すいかずらの別名は、金銀花。
花が咲いたとき、始めは白、それが黄色に。
一つの枝に一緒に白と黄色の花があるので、金銀花という名前になったそう。

甘い香りが漂うのだけれど、その香りのように花をとってチュッと吸うと蜜が甘いらしい。
だから、吸い葛。
英名もhaneysuckle。

そして、忍冬。
冬を耐え忍び、春が過ぎて5月になると甘い香りを漂わせ、生薬としても使われてきた生活のすぐ傍にあった常緑木。

名前って。
つけたひとたちの、ものを見る目の確かさがすごいと思ってしまうのです。

2012年5月21日月曜日

金環日食

朝も早よから見物に。
6時45分ころから、北島勝俊さんの田んぼの端っこで太陽を見上げて。

こんな感じで8時過ぎまで、じっくり観察していた。

日食が進んでいくのもおもしろかったけれど、私はおてんとうさまの光の量が減っていく感じが興味深かったのでありますよ。

田んぼの周りには人影がほとんどないのに、実況の声がときどき響いてくるのもおもしろかったなあ。
中学へいく子たちが、走りながらちょっと振り向いて眼鏡でみるのも、なかなか。

宇宙の中に生きてる、って、わかるようなわからないような不思議な感覚。
おてんとさまは偉大だよねー、というあまりにあたりまえの感覚に溢れた時間を過ごしたのでありました。

こどもたちによるこどもカフェ 第二回WS終了しました

ワークショップの二回目。
何をつくるか、がテーマ。
そしてお昼ご飯をつくる、という結構チャレンジングな回となりました。

参加したいと集まってきたこどもたちは20人。
今回の参加者は16人でした。5つの班に分かれ、自己紹介しながら…。
宿題の発表です。
もう!なんて!みんな!
いろいろとメニューを考えてきているのです。

こんなひとたちに食べて欲しいから。
季節が夏だから。
つくりやすいから。
自分が好きだから。
いろんな種類があった方が良いと思うから。

真剣です。
今回でメニューが決まる訳ではありませんが、考え方や、他のひとたちの考えなど知ることができたと思います。



そして。
昼食用カレーの調理です。

やま森カフェのまどかシェフのレシピによる、トマトたっぷりカレーをつくりました。


大量の玉ねぎをみじん切りにする班。
涙ぼろぼろー。
誰かが、切れ端を頭にのせたら涙がこぼれない、といったので…。

他に、チキンのヨーグルト漬けしたものを焼く係。
人参をおろす係。
じゃがいもの皮をむく係。
ゆがくお湯を沸かすために火起こしする係。
(すみません、どたばたしてて写真がなーい)

材料を全部用意し終わった頃が12時過ぎ、という、やっぱりチャレンジングだったよねー、と事態に。
こどもたちが各班の発表をして次回の話しをしている間に、大人がカレーをなんとかつくり…。


30人分のカレーがこんなふうに。

一時に大人数のメニューを、ということでカレーにしたのですが、カレー粉がだめな子、動物性の油がダメな子、考えなくてはならないことがわかって、今後の課題も見えました。
メニューづくりに活かしていきます。


狭い畑の家に20数人のひとたちがいるのも大変だけど、台所で実際に調理するのも大変ということが、こどもたちも学生さんたちも、実感できたのではないでしょうか。

次回は、どんなふうに家を変えていくか。
きゃー。
屋根に穴があく!?

2012年5月19日土曜日

うまれる

ずっと気になっていた。
見たかった。
そして、上映したいと思っていた。
その映画。
先日、多摩のすくらんぶる〜むに行ったとき、多摩で上映会に関わっているひとに出会った。
嬉しかった。
長男を産んだとき、その小さな小さないのちが愛おしかった。
またこどもを授かり、次男をを産んだ後、長男のしょうがいがわかった。
夫の母から「うちの家系にはこんな子はいない」と言われた。
私はただ自分の愛しいこどもを産んだだけ。

『子宮出身の すべての人たちへ贈る 感動のドキュメント』。

6月に試写会に参加させてもらう。

2012年5月18日金曜日

こどもたちによるこどもカフェ 第2回ワークショップ

今回は5月20日(日)。
『なにを食べるか考えよう』がテーマ。
今回は、畑の見学とメニュー決め、それから実際の調理(お昼ご飯)です。

カレーをつくります。
やま森カフェのまどかシェフのレシピによる、カレールーを使わないカレーです。

勉強では使っていない頭の部分をフル回転させて料理や片付けをする面白さ。
こどもたちが何を考え、どういうふうに言葉にし、どんな方法で決めていくか。
そして、どんなカレーになるのか。

楽しみ、楽しみ。

田んぼであそべ!くにたちどろまみれ2012

今年の『田んぼであそべ!くにたちどろまみれ2012』会場です。
三中の傍の田んぼです。
ここで遊びます。

6月3日(日)10:00から始まります。
屋台もでますよー。
みんな思いっきり遊びましょう(どろんこで)ー!

自転車ツアー 終了しました 2

ひとと自然にであう谷保・自転車ツアーの報告の続きです。

北島勝俊さんのところを訪ねました。
話しをしているのが私。後ろの木は柿です。横に少し見えているカバーされているのはさくらんぼです。
鳥に食べられないように、黒い糸がしかけてあります。
気をつけないと人間がかかっちゃいます。

というところで前回は終わってましたね。

次に城山南の区画整理地に行きました。
暗渠になる水路方向を見ています。
区画整理に対する考え方は様々ですが、地権者の方たちの苦悩のあらわれであることは間違いありません。
農地がどうなっていくか、関心をもっていて欲しいです。



はい。次は古民家です。

普通の農家のつくりだそうです。
今もいろりに火が焼べられています。












これが、おんだしです。
ここに来るまでに、府中用水で一番幅の広い用水を自転車を押しながら歩いたり、ハグロトンボが飛ぶエリアなどを通ってきました。

薄紫の花を咲かせるオオカワチシャが繁茂しています。
可憐な花ですが、特定外来種だとか。
今年はかなり増えている感じです。


そして、瀧乃川学園へ。
矢川も美しいですが、大きな木が残っていて、深山幽谷の風情です。












聖三一礼拝堂です。


ここで参加者の皆さんにサプライズをー、
と思っていたら。

気が急いていたために、礼拝堂に入るのに靴を脱ぎ忘れるという失礼なことをしてしまったのでした。
ごめんなさい!
参加者の方の指摘でちゃんと靴を脱いで入らせていただきました。
本当に有難かったです。


さて、サプライズというのは。
天使のピアノの演奏です。
天使のピアノと呼ばれる瀧乃川学園のピアノは、明治期の日本でも最古級のもの。
燭台もついているクラシックな美しいピアノです。
その音色を聴いていただきたくて、ピアニストである友人の菊池美伽さんに、バッハの平均律と『主よ、ひとの望みの喜びよ』の2曲を弾いていただきました。


小さくて質素で暖かみのある礼拝堂で聴くバッハはやわらかく響いていました。


行きとは違う道をうねうね走ってやぼろじへと帰っていったのでありました。
帰り着いたあとの梅サイダーの美味しかったこと!
参加者のみなさん、ありがとうございました。

そして写真を提供してくださった、市川さん、大道寺さん、田中さん、お世話になりました。ありがとうございました。

2012年5月14日月曜日

ひとと自然にであう谷保・自転車ツアー 終了!しました

12日13日は、やぼろじのガーデンパーティーでした。
私は、ワークトーク、みんな畑での販売、自転車ツアーナビゲートとちょっと盛り沢山。

みんな畑でのやほ野菜の販売は、収穫期が間に合わず断念。
関わりのある農家さんやみんな畑もあと一週間という感じだったので。
無理をしない、と決めたら本当に無理しないモードになって、手前味噌しか売らなかったのでございます。

後はみんな畑で、少しだけ収穫したスナップエンドウやさやえんどう、ほうれん草等を炒め、それをおかずにお茶会?宴会? でした。
こどもたちや大人たち、初対面のひともなんのその。
寒いー、考えられなーい、とか言いながら4時間近く続いたのでありました。

そして。
件の自転車ツアー。
10人の正式?参加者と、勉強のためと付いてきたスタッフで総勢14名のツアーとなりました。

私が写真を撮れなかった(それどころじゃなかったね)ために、参加者の方から写真をいただきました。
ありがとうございました!

ツアーの最初にお邪魔したのは、国立BBQファーム。

小野淳さんと山羊のはくちゃん。
(角の間に枝をいれると自分ですりすりする実演中です。気持ちよいのだとか)

小野さんとは、国立農業・農地を活かしたまちづくり事業推進協議会の協議委員仲間。
ともに、どうしたら農地が残せるかを考え、計画案をつくってきました。

国立BBQファームは、インターから至近距離にあるという地の利を活かして、都心のひとたちをターゲットに、普通の体験農園では考えられない金額で畑を貸しています。
来たい時に来ても、畑はきちんと(小野さんが)管理されているからです。
しかも、BBQの設備等もあり、こどもたちが遊べるものも用意されています。


土管を使った遊具の脇に、高見台があります。
そこから畑を見るとこんな感じ。
畑を俯瞰する、というのをやりたかったんだそうです。

実はここは農地ではありません。
宅地です。
でも、だからこそ駐車場をつくれたりするのです。




小野さんのアイデアで、バイオトイレあり、藁の遊び場ありの、体験農園です。
農業だけで暮らせることを追求されているのです。




















次に訪ねたのは、国立で唯一の有機農家である北島勝俊さんです。
北島さんとも協議委員仲間です。
数年前には毎週土曜日にお邪魔していました。
農の面白さを教えていただいた方なのです。

北島さんは、小野さんとは全然違う方法で、ビジネスとして農業が成り立つことを考えていらっしゃいます。

それは、米づくりの体験農園。
早稲田実業の生徒さんたちの体験農園になっているのです。
他にも、畑の体験農園もされています。

やり方は違っても、農地を残すための思いは共通しています。


そして、次は古民家。

というところで、今日はおしまい。





2012年5月11日金曜日

雷のあと

おかあさーん、凄いことになってるよ!

と言って見せてくれたのは、横浜駅前の雹の映像。
真っ白になっていてビックリ。

昨日午前中は畑にいて作業をしていた。
12時を過ぎる頃から雲が出始め、風が冷たくなってきた。
また荒れるんだなーと、 帰宅した。
事務仕事をしていたら、ほらほらと、娘が映像を見せてくれたのだ。

本当にこの頃の天気は乱暴。
安定しないせいか、野菜たちも考えあぐねている感じ。
伸びていいのか、待ってたほうがいいのか。

夕方外にでた。
雲が去って行く。
雷は困るけれど、雲の変化を見るのは飽きないんだなあ。













雨の後でも湧水からの流れは澄んでいた。
雨が降るせいか水量が多いような。
そして、雨の後は日射しも緑もきれいですなー。
イチジクの葉っぱ。

















イチジク。無花果。
枝にミニチュア?無花果があらわれ、そのまま大きくなっていくなんて知らなかったー。

雷のあと、外に出たついでのミニミニお散歩。



2012年5月10日木曜日

虔十

先週の水曜日。
雨の中、東中野へ出かけた。
レイトショーの映画を見るため。

一ヶ月程前に、『飯舘村は負けないー土と人の未来のために』千葉悦子、松野光伸著(岩波新書)を読んだ。
安易に合併すること無く、村民も村の職員も一体となってつくってきた村。
その努力が形となってあらわれ始めた矢先に原発事故が起こったのだった。
そして全村避難。
いつ帰れるかわからない。
でも、できることはする。
絶望と希望の光と。

読み進むうちに、私は『アレクセイと泉』を見なくては、と思ったのだった。

26年前の、1986年4月26日に起こったチェルノブイリ原発(現ウクライナ共和国)の爆発事故で被災した、
ベラルーシ共和国東南部にある小さな村ブジシチェ。
この村の学校跡からも、畑からも、森からも、放射能が検出される。
全村避難。
地図からも消された村。
だが、泉からは放射能は検出されない。
百年前の水だから、というのがその理由らしい。
その泉の水をたよりに50人ほどの人たちが暮らしている。
高齢者ばかり。
唯一アレクセイだけを除いて。

孫たちにはあまりこの村に来ない方が良い、という。
けれど自分たちは生きてきたこの大地から離れようとはしない。
アレクセイもまた、そんな両親と共に、そして村の高齢者と共に生きている。
淡々とその暮らしが映し出されていく。
古い古い機械を修理し、自分でできるものは何でもつくりだしていく。
暮らすとはこんなにもクリエイティブなことなのかと、つくづく思い知らされる。

そして映画の最後。
この村の放射能の検査値が映される。
美しいこの村は汚染された村なのだ。

そして昨年。
日本でも原発事故が起こった。
汚染された村。汚染された田や畑。
そこに帰るか。そこに種を蒔くか。
福島の多くの農民が苦しみ悩み、厳しい選択を迫られている。
アレクセイは遠くに生きているわけではないのだ。


それでも種を蒔く。
私は。




2012年5月7日月曜日

育つ

月曜日はやぼろじのガーデンワークの日。
新しいメンバーも来てくださってにぎやかに。

畑の堆肥を運び、種を蒔き、植え替えをし…。
この時期はすることがたくさんある。

でも今日の面白さは。

作業ももちろん楽しいけれど、クッキータイム(休憩です、はい)に話したこと。

こどもがたとえ学校に行けなくても、学びの場はたくさんあると。

例えば、今日のガーデンワーク。
植物を育てること、しかも異年齢のひとたちと一緒に。
それがすなわち学びになると。

 堆肥場には、カブトムシの幼虫がたくさんいたし、シマヘビにも会った。
それらをじっくり観察もしたし、手にのせもした(もちろんヘビも)。
そのことが学びの種になると。

そうやっていろんな学びの種をみつける。
そんなふうに授業ができるといいのにと。

自分で見つけた学びの種に集中することで、こどもはクリエイティブになるのでは。




なんてことを、英語で話しあった(はず)。

そして宿題がデイヴィッドさんからでた。

なぜ満月の前に種まきをすると良いのか?
  満月〜♩ららら、満月〜♩

新月の時は○○○○が良いの。

答えを知っていても口にしない。
来週、自分が調べてきたことを話し合うことになった。

実は昨日が満月だったので、タイミングがずれてるんだけどねー。

知らないことを知るって面白い、ということで。

ライブ

まゆみともあろうものがどうしたの?
ううーー。
絶好のチャンスだったでしょうに。
そうなんですよね。チャレンジしたんですけどねーー。

怖じけついたのですよ。羽音に。

5日、6日頃にまた分蜂がおこるかもしれないと気にかけていた。
5日は風が強くてだめ。
6日がその日かも、と8時過ぎに畑へいった。

巣箱に変化は無かった。

今日もだめかあ。
そう思い、草刈りをしていた。

あれ?
羽音がする。気のせい?
耳をすます。
やっぱり微かに聞こえる。
巣箱に行ってみる。
変化無し。
どういうこと?
音がどこから聞こえてくるのか、探す。

あーーー!
あずまやの軒下だったか!

それからが大変!
段ボール箱を持ってきてそこに入れようとするも、私の周りに蜂がやってくる。
あー。ごめんねー。
尋常な羽音じゃない(と思ってしまった) 。
2回チャレンジしたものの、結局できなかった。

しばらく見ていると。

塊がある瞬間、質を変えた。
それまでは、内側に向いていたエネルギーが外に向いた瞬間というか。
新しい場所へ動くという意志が全体で共有できた、というか。
本当に瞬間、感じが変わったように見えた。

そして塊の下の方から崩れ始めた。
少し離れたところでゆるやかな塊をつくり最後の蜂がやってくるのを待っていた。
それから飛んでいってしまった。

追いかけたけれどわかろうはずもない。

目の前でおこった蜂の移動。
ひとの管理下におくことはまたできなかった。
残念だし、自分がふがいないなあ、という思いもある。

でも。
あの瞬間。
それを見届けられたことに結構ぐっときている。



2012年5月5日土曜日

ふふふ

大好きな「百草の庭」さんからはがきが届いた。
「 ミシンは歌う 」 motorinue&Lokhme 作品展  のお知らせ。














ミシン刺繍でかわいらしいもの、ほのぼのしたもの、さまざま。
私は自分でレース編みをするからこれなんか、もう、うっとり。

そして。



















蜘蛛さんたちも良い仕事してますよね。

雨の…

雨上がりのお楽しみ。

草むらの影に。
















塀の上に。













大雨だったけど、雨がもたらすものも面白い。

2012年5月1日火曜日

ひとの営み

用水そうじの日。
現在区画整理をしている城山南の区画整理地内へ入った。
それまでその地域の用水を管理をしていた人たちと一緒に。
フェンスを乗り越えて。
これって秘密?
でもいいよね。

用水は暗渠になり、道路の下で流れることになっている。
みんなそこに足が向いた。
コンクリートでつくられた水路。
本当にこれで水量が大丈夫なのか、直角に曲がるのはいいのか、などなど思いをめぐらせた。

3年前。
20世紀型の区画整理にしないでほしい、と市長に話しにいったりフォーラムを開いたりいろいろやってはみたが、結局こうなった。

暗渠部分になにか詰まったら、高い費用をかけて取らなければならない。
それまでの用水はすっかり姿を消し、莫大な費用をかけて水路をつくり、その管理にも素人が手が出せないようになった。

そして、この用水(道路)の高さに土が入れられる。
開発されているところから持ってくる。
土はいくらでもあるって。
でもここは農地のはず。
土をつくるための努力もまたお金で解決される。

区画整理を否定はしない。
でも自然やひとの営みを大切にする方法がまだあるはず。

一緒にそうじをした皆川さんが、自分が調査にはいっている三重県松阪の田んぼの話しをしてくださった。
そこはかつて伊勢神宮の斎宮のためにお米をつくっていたところだそう。
109m×109mの田んぼはまるで基盤整備されたかのように見えるのだとか。
ただ基盤整備されたのは、平安時代よりもっと前かもしれないとのこと。

それはそれは美しい風景ですよー。

ひとは誰のために働くのだろう。
私は何を残すのだろう。

自転車ツアー申込終了しました

5月13日の「ひとと自然にであう谷保・自転車ツアー」の申込を終了させていただきます。
ありがとうございました。

今回の企画の申込は終了しましたが、気になる方はお気軽にご連絡ください。
連絡先:vinerose0603@gmail.com

用水や湧水、秘密の花園 などなど、谷保には魅力いっぱいのところがありますよー。