2月16日土曜日の朝7:30、家の前に迎えの車。
運転手は池田、助手席はすがい。
『隣る人』実行委員二人。
池田さんのお母さんプロデュースによる「有機農業と福祉の可能性ツアー」。
あっちに行き、こっちに行き、それからあそこに行って。
方向感覚が優れていると自負している私も、一体どこ(行政区)にいるのか皆目検討がつかない有様だったけれど、乗ってれば着く、という有難いシステム。
で。最初に行ったのは埼玉県小川町。
たべる幸せ野菜 ImLab のオブチカズオさんを紹介していただいた。
タイの少数民族や国境近くの難民のこどもたちのために学校をつくったり、長野で不登校のこどもたちとの共同生活をされ、その後小川町の金子さん(霜里農場)のところで研修を受け、新規就農されたという方。
お仲間と開いている直売場を訪ねた。
べじたべり。Organic Market。
野菜の種類は時期が時期だけにあまり無かったけれど、お菓子、麺類、竹の食器など、参加している人たちの得意なことを持ち寄った直売所だった。
新規就農した人にとって販売は課題。
ここに集まっている人たちは、直売するということで緩やかにつながっているそうで、他にも直売しているところがあるとか。
この日は風が強くて、芯から冷える日だったので大変だったと思うけれど、定例の直売は休むわけにはいかないよね。
さて次は、小川町の朝市。
小川町には何度か来ているけれど朝市は初めて。
朝の9時半に演歌が聞こえていた。
商店街主催の朝市だそうで、霜里農場も出店している。
ごく普通のものから、かなりこだわったものまで、いろいろなものが並んでいた。
演歌が流れているかと思えば、なにやら不思議な音楽が聞こえて来たり、どうやら音楽のジャンルには一切のこだわりがないみたい。
演奏する人、それを聞く人。
並べられた椅子に腰掛けて、ゆるやかな時間が過ぎているようだった。
この近くには、霜里農場と市民の協働による「べりカフェ つばさ・游」がある。
日替わりシェフのカフェ。
以前来た時に昼食を食べたのだが、さすがにこの時間には開いていない。
オブチさんも関わっているとのこと。
美味しかった思い出が。
ざんね〜ん。
さて次は、オブチさんが研修された霜里農場。
小川町下里地区で有機農業を始められた金子さん。
地区全体が有機農業に取組んでいるその中心的な存在。
この家の2階が研修生が住まうところ。
薪ボイラーで床暖房とお風呂がまかなわれているそうで、ボイラー室もそれなりの広さ。
屋根には太陽光発電。
耕作機械や金子さんの車は、天ぷら油の廃油を遠心分離機にかけたもので動き、作業場のストーブは天ぷら油の廃油をこし器を通して使うというもの。
天かすみたいなのがこし器に残っているのが面白かった。
2次燃焼までするから煙がでないとのことで、煙突が外に出ていないのにも驚き。
排泄物からはメタンガス。
自然エネルギーを使うことが徹底されていた。
場内には、牛、鶏、合鴨も。
向こうに見えるのは平飼いの鶏。
手前は、役目が終わった合鴨。
鴨肉として食されるとか。
田植えの時期になると合鴨のひよこがやってくるらしい。
フェンスの向こうに見える人影は、就農準備校の人たち。金子さんが指導していた。
下里地区は、地区全体で、米・麦・大豆を区割りして、まわしてつくっている。
収穫した大豆は、都幾川にある「とうふ工房わたなべ」さんが全量買い取り。
安定した買い取り先があることも、地区全体が有機農業に取組んでいる誘因になっている。
ここで研修し、就農したオブチさん。
畑は、高齢化等もあり借りることはできるけれど、農家を借りることができない、とおっしゃっていた。
畑はあっても、はざかけする場所や、雨に濡れない作業場や保管場所がなければ、とっても大変なことになる。農家のつくりは必要から生まれたもの。
私たちも経験してきたからわかるわ〜。
というところで、午前の部、終了。
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