目的の場所、クイーンズメドウ・カントリーハウスへ到着。
西村佳哲さんが、森田秀之さん、津田直さん、という方たちにも声をかけてくださってご一緒する。
馬と一緒に生活をする文化をもっている地域。
今では、馬も激減し、南部曲り家も姿を消しているらしい。
クイーンズメドウは、現代版の馬付き住宅を提案するため、建物だけではなく、山や畑、田んぼ、貯水池、水路など、時間をかけ、つくり続けている。
田瀬さんに、広い敷地を案内していただいた。
田瀬さんたちが長い時間をかけてつくりだしてきたもの。
でもかつてはそこに生活があったことが見える。
こんな山の中。
そこに田んぼがあったりするのだ。
大きな石をどかし、その石を石垣に利用し、
動かせないほどの石は島のように田んぼにあり。
どのくらい前の人たちの仕事なのかわからないが、棚田がつくられていた。
そこは今、田瀬さんたちが稲を育てている。
遠野へ発つ数日前に、町田市小野路の荒れた谷戸田を再生した農家の方の話しを聞いていた。
谷戸から始まるのです。
そう話されていた。
水が湧くところから田んぼをつくるのだと。
農家は、外から材を持ち込まず、そこにあるものを利用して何代も自然と折り合いをつけながら守ってきたのだ、と。
その方は、農家が伝えてきた手法が途絶えるかも知れないから、自分たちが今頑張るんだ、とも話されていた。
遠く離れた遠野で、その話しをかみしめていた。
田瀬理夫さん、西村佳哲さん、森田秀之さん、津田直さん、そしてやぼろじから和久さんが、それぞれその仕事をプレゼンした。
才能にあふれ、そしてそうとうに個性的な人びととご一緒している幸せを感じずにはいられなかった。
馬たちは、穏やかで、あたたかで、香しかった。
クイーンズメドウの馬たちももちろん素晴しかったが、最後に案内していただいた市営の放牧場で出会った馬たちも素敵だった。
最初は警戒したものの、大丈夫と感じると心をゆるし、そばに近寄ってきてくれた。
ゆっくりなでていると何故か涙が。
不思議なことに泣いているのは私だけではなかった。
東京へ帰る。
自分がしたいことは何か。
わかっているつもりだった。
迷いとは違う。
でも更に考えている。
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