それって、母の日のプレゼントなんじゃないですか?
えッ? でも私がお金だすから買ってほしいと頼んだんだけど…。
でも請求されてないんでしょ?
まあ、そうだけど…。払うつもりだし、そう約束したし。
渡されたの母の日だったんでしょう、きっとそうですよ。
………そうなのかなあ。
そんな会話を、息子を知っているRさんと話した後、記憶がよみがえってきた。
息子が小学校に入学した年。
学童から帰ってきて、母の日のプレゼントを渡された。
すっごくへたくそな刺繍がしてある布巾だった。
へたくそで何がなんだかわからないくらいだったけれど、ひどく嬉しかった。
そして、カードが添えられていた。
いつまで生きているかわからないけど、元気で頑張ってください。
まったくなあ。見た時は笑っちゃったなあ。
母の日かあ、と考えていたら。
また記憶が。
こどもたちと帰省のために飛行機に乗っていたとき。
三歳の息子が、窓の外を眺めながら言った。
おかあさん、おばあちゃんおそらのうえにいないねえ。
長男が生後10ヶ月のときに私の母は亡くなった。
次男は会ったことがない。
おばあちゃんはどこにいるの?
と問われ、私は、おそらのうえからみていてくれるんだよ、と答えていたのだ。
そう。確かに雲のうえのどこにも母はいなかった。
母と母。
いつまで生きるのかわからないけれど、まだ元気に頑張っていこうと思う。
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