それはもうずっと前の話し。
辛くて悲しくて悔しくてこころをパンパンにして、保育園へと息子を迎えに行った。
こわい顔をしていたと思う。
そんな私だったのに、私を見つけるなり、「おかえりー」と走ってきた。
トレーナーの前と後ろを逆にして。
邪気のない笑い顔で。
その瞬間、こころがはじけた。
なみだがこぼれる私を不思議そうにみあげる顔。
「ちょっと肩かして。おかあさんは悲しいよー。」といって泣いた。
小さな小さな手が、私の背中をとんとんしながら、
「おかあさん、こんどなくときはかただけじゃなくておなかもかしてあげるね。」
そう語りかけてくれた。
たいせつなたいせつな宝もの。
3月11日。
今日のこの日。
小さな希望がみえますように。
寄り添って生きていけますように。
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